取り立て不能性

 実録!これが外国人差別だ!在日コリアン、おきらいですか?さんより)
(※あちらのタイトルはネタ半分なので大まじめにうけて火病らないように)

 レンタルビデオ屋での悲劇(喜劇?)を書かれているのだが、図書館でアルバイトする私にとってはヒトゴトではなかったり。

 うちのバイト先には結構外人さんが来る。一番多いのはブラジル系の人で、需要に応じてポルトガル語の絵本とかも揃えている。ハリポタに至っては3巻日本語版よりも3巻ハングル版の方が先に入っていたこともある。もちろん現住所(あるいは通勤通学の場合は社員証等)だけでカード作成してしまうので外国人だからどうこうというモノはない。文化の違いなのか「延滞しましたが遅延金はいりますか?」と訊かれこっちがあわてるなんてこともあって、「借りたモノを返す」ことについては欧米系の人の生真面目さはすごいと思う。
 ところが、むしろ悪質なのは筋肉芸能大学の学生。簡単に引っ越すし下宿引き払うと追跡が面倒。いつからか下宿生には実家の住所等までカード作成時に書かせている。

 ビデオ屋(TB先は普通のビデオ屋でのことではないが)にしても、やはり延滞時の取り立てのことを考えると「定着性の薄い」人々にはレンタルしたくないというのが本音だろう。邪推するときりがないのだが、紛失or流出すると店の人間の手が後ろに回るという性質ならなおのこと……(苦笑)。


 まあビデオに限らず「定着性」というのは「アイデンティティ」に直結する問題。「自分のいる国ないしは地域自治体のために業務する」のと、「自分が所属するコミュニティのために仕事する」というのは雲泥の差であって公私混同も甚だしいわけで、公務員の場合「アイデンティティ」「所属意識」を公私混同との担保にしているわけだ。しかし………。

想像してみてください。

Hビデオ片手に入会を断られる屈辱を。

 ………………('A`)。
 なんか壁を越えた同情が……。