人間扱いを。

封印作品の謎

封印作品の謎

……これだけで今日のネタがわかったら特撮オタですな。


何を言うかというと、ちょっと「感情」をその辺に置いて、ワイドショーやら自称「報道番組」への違和感。まあ感情論でも「まだだ、まだあわてるような裁判所じゃない(AA略)」と思っていられるのは非当事者だからでしょうけど。でもねー、ワイドショーの言いぐさが無茶苦茶なのが気に入らない。

ちょっと冷酷なので以下略記法。



刑法第39条は、刑法典の持つ刑罰に対する考え方――刑罰は基本的に更正を目的としている――そのものに結びついています。その削除は、憲法を変える以上に困難です。それでも押しきろうとするなら、刑罰に対する考え方をごっそり変えるか、より強権的な法律を持ち込むしかない。


責任を自覚する者が刑罰を受けるからこそ、その行為の重さを知り更正へと向かう。責任を自覚しない者は刑罰によって行為の重さを知ることがない*1
結果として、目的が宙に浮いた懲役・禁固は刑罰としての意味を持たなくなってしまいます。
そうなれば……「更正」という最大の建前上の目的を失った刑罰はただの「自由剥奪・拘禁」と「苦役」に成り下がる。


そんな、「ただの自由剥奪・拘禁」「ただの苦役」を課すことを「社会の秩序と安全のため、今後、法律が可能にする」とでも思っているのだとしたら、あるいはマスゴミの煽動のままにそれを望むのなら、それこそマスゴミが嫌う「治安維持法」復活じゃないですかね? あなた方が信仰対象にしている「憲法」にも反しませんか? なんか言ってることおかしくないですか? 「いやそれでも望む」というのなら私は違和感持たないで済むのですが。



発議要件どころか改正手続きの手続法も存在しない、「突破不可能な檻の中の猛獣」を挑発するのと同じ調子で刑法をオモチャにしないでもらいたいですね、正直。
ごめん、結局感情論。

*1:精神疾患を持つ人々が「39条は我々を人間扱いしていない」という批判を行うのはこの考えを体現する条文であるためです。