ルネッサンス説

モノーキーさんより。

http://blog.goo.ne.jp/kamimagi/e/db7473d5489a20c821b4244b9cb8fd06
 とりあえず、エロゲルネッサンス(何も足さない何も引かないふつーのエロゲが主流に戻る)説は濃厚になってきたと妄想してみる。

私は逆にここしばらくはドーナツ化説だと思っていた。
DOS時代、紙芝居量産時代の抜きゲーを除外すれば、同級生以後のエロゲにおいて主軸となったところの「恋愛→エロス」の展開が空洞化して、エロなんかオマケに過ぎない温いコメディ、あるいはエロなんか必要ないはずのギャグや伝奇やスプラッタ、あるいはそもそも恋愛なんか存在しない激ドライな関係性や陵辱系へと、棲み分けというか使い分けが進行した結果だと考えていた。全方位に死角のない作品から属性特化へと進行したのもこのドーナツ化の一翼を担っている。そいでもって、2k〜3k程度で買える、Lilithやアリス廉価版等のボリューム的にも価格的にもライトな抜きゲーの増加は、9kのストーリーモノとの併用(つまりはイッキ買いw)を可能としてしまった。エロが欲しければ抜きゲー、物語を楽しみたければシナリオゲー。これが極端化したのが現在のドーナツ化現象だと思っていたわけだ。
もちろん、それは優秀な廃人の先輩方を持っているユーザーはともかく、無垢な(笑)ユーザーに対してまったく優しくない。以前初めてWindowsに移行する友人が「萌え系で入門用で何か無い?」という問いを発した際に協力者数名から得られた回答が「D.C.」や「とらハ1」だったことがあるが、今ではかようにも「入門用にふさわしい作品」は時の彼方にある。


で、ルネッサンス説は先日からモノーキーさんが紹介している4年周期説に繋がるのかな、と。空洞で足踏みする新人さんめがけて一気になだれ落ちる、死角のないポータル作品とブランド。TH2Xとか八月作品とかD.C.2とか「普通の」エロゲ。もちろんキレたユーザが外壁境界乗り越えて逝くもよし、それにつきあうブランドがいてもよし、スクイズみたいな高性能爆弾で境界の外に放り出されて戻れないユーザがいるもよし、最初から境界ギリギリで商売するブランド*1もあり。定期的にサスマタで血の池地獄のど真ん中に押し戻されてたりとか人混みが恋しくなって中央へダイブしてるような気もしてくるが、亡者なんだからそれも仕方ないw。


STGもある意味似た境遇にあるのかなと思う。ただ、STGは空洞に戻ろうとするブランドも、空洞を支えていたブランドももはや存在しないのが悲劇。

ドーナツ化については気が向いたらまたいずれ。

*1:叔母風呂とか煮吐露とかw。