墜ちていくどこまでも

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

激烈な財政危機の中でとりあえず一冊だけ選んだ古橋新刊。
風変わりなボーイミーツガール、ということでキレてることは確かながら古橋節はちょっと薄い気もするけど、やっぱり上手いなあと私が思うのは「深みにはまっていく過程」。『ブラックロッド』もそうだったけど、薄い関係から深入りしていく過程、墜ちていく過程が尺の制限を受けていても、上手いなあと思う。

ジュブナイル」を「純愛」と聞き違えられ、名簿にメモされた日のこと、そんな日の帰り道のこと。

寝過ごしたorz

M先生ごめんなさい。


ハン板ホームランスレから拾ってきた一発ネタぺたり。

テコンVがマジンガ−Z 勝つ理由 [世界日報 2005-10-06 18:06]
http://news.naver.com/news/read.php?mode=LSD&office_id=022&article_id=0000122994§ion_id=106&menu_id=106

翻訳はライブドア翻訳。

先に金監督はテコンVは武術をするロボットと言う点で, 道(道)を持ったからマジンガ−Zが敢えて見下げることができないという風変わりな意見を広げた. 金監督は “人間以上の存在はない. 機械と比べると人間は神さまと同じではないか? 人間には ‘道(道)’があって機械が決して飛び越えることができない境地がある. 人間水準のロボット, ‘度’を持ってすべての状況に対処することができるテコン Vが勝つということは間違いない事実”と説明した.

いや実に素晴らしい電波。で、この記事は単なる電波浴だけかというとそうでもない。むしろ面白いのは記事に投稿された現地の反応だ。

hamasaki22:毎度ペキで盗作したのに老妄が効いたかお爺さんそのままじっとちょっとあって盗作大将

kyo122:テコンVがマジンガ−Z 勝つ理由は分からないが, テコンVがマジンガ−Zをあんまり引き写してと思ったことはすべて分かっている.

やはり若い世代(たぶん)はマジンガーZに対してそれなりの敬意を持つようである。同時に、ロボットに関して(たとえP2P海賊版が情報入手手段にしても)高いアンテナを持っていることが伺える。

npsul:しかしマジングカイジョが出動すればどうかな.

wldlatod:韓国の代表ロボットマンガテコンV VS 日本の代表ロボットマンガ健啖(シード,ウイング,W) 対決すればテコンV ばらばらになる. スピード,パワー圧倒的な差健啖フリーダム一人や相対するのか? まあまあの程ならば各国の代表ロボットマンガどうし付かなくてはならないマジンガ−Zが何か. 健啖位はならなくてはならない.

sangkyonglee:モルゾムアルでデッグルハシですテコンVスーパーロボット系列で検断はリアル系列ですスーパーロボット系列とリアルロボットは意味カタルですよドルウルビギョするということは無意味です

一番上はマジンカイザーに言及しているらしい。まあテコンVだってン十年も経っているんだから強化されててもおかしくないのでそれはさておき。
二番目、健啖はガンダムの誤訳だろう。フリーダムやゼロカスタムとぶつけられるテコンVが哀れになってくるが、この人物にとってマジンガーは日本を代表するロボットではないのだ。
一番下は二番目への指摘。スパロボのやりすぎだというツッコミより先に、種ガン、羽ガンにおけるガンダムスーパーロボットというツッコミをしておきたい。

さて、出かけよう……。


そういえば、昔、「人を超え、獣を超え、機械を超え、出でよ神の戦士」というフレーズを持ったロボット*1がいたな……。

*1:いうまでもなく超獣機神断空我。

眩しかった日のこと、そんな日のこと。

ナルキッソスhttp://stage-nana.sakura.ne.jp/)終了。トータル2時間くらいかな。銀色信者には切なくて第一章思い出すとすぐ休憩しちゃうの休憩したら忙しいまま放置してしまったorz。
さて、本作は表象面に関する実験作でもあるわけで、その実験については私は「文章書きの同人経験者」の立場からは、かなりの成功を収めているように感じる。


ただ、最後の最後、土壇場でボイスというものの威力が絶大すぎることを痛感せざるを得なかった。意図的に文字上でのセリフの表現が淡泊であること、心情描写がオミットされていること、これはボイスさえも排除することを念頭に置いた実験にしてはあまりに実力派過ぎる*1声優さん、綾川りのさん*2が演じているということもあり、銀色信者にはよけい痛いということを抜きにしても……文字の限界は厳然としてそこに存在するように感じさせてしまう。
たとえば、終盤の独白。「嗚咽する」という端的な述語以外、「うっ、ぐすっ、くっ」という陳腐な表現でもなく、表現し得ないボイスはやはりそこにあるのだから。*3


ただ、絵を極力使用しない、エフェクトを多用しないという、こういった作風でもADVが制作できるという一つの指針として、趣味の部分に生かしてみたいと思った。時間があれば、の話だけど。

一太郎ファイルが大学で使えないことにさんざん泣かされたこともあり、NScripterをプレゼン用ツールとして使うことも念頭に置きながら、再度勉強してみようかと思う今日この頃。

*1:もちろん、破壊的に威力のある実力派であればこそボイスの有無という比較をするにふさわしいという逆説はある。

*2:『みずいろ』片瀬雪希、『銀色完全版』佐々井朝奈、あやめ(第一章)担当。……だから破壊的だと…(つ_T)

*3:同様に、『デュエルセイヴァー』の最狂シーン、「いらない…あなたが一番いらない!」「ずるいよね、リリィ」にしても、あの歌織さんの神懸かった演技をボイスオフ&テキスト窓だけで表現できるかなんてことは少なくとも今の私には不可能だ。